FXトレーダーJohnのFXおすすめ本を冷静レビュー!|田畑昇人『東大院生が考えたスマートフォンFX』

お疲れ様です。サラリーマンFXトレーダーのJohnです。

春ですね。 この季節はお花見や歓迎会などで人と話す機会が自然と増えます。

そんな場では会社や上司の愚痴を耳にすることがあります。
みんな色々と抱えるものがあって大変です(笑)

そんな愚痴を耳にする度に私は知人のとあるFXトレーダーを思い出します。

当時、彼は今の私と同じサラリーマントレーダーでした。

ある時、私は彼に尋ねました。

「FXをはじめて一番良かったことは何ですか?」

彼は私の問いにこう応えました。

「会社とは違う収益源を得ることで所得に関する会社への依存度が薄くなって、以前と比べてはっきりと上司や同僚に対して意見が言えるようになりました。そのメンタルを持てたことが一番良かった気がする。」

当時よく会社の愚痴を彼にこぼしていた私は、その言葉を聞いてとても納得した事を覚えています。

会社とは別の収益源を持つこと。

会社や上司・同僚の人間関係に依存せず、いつでもお金を稼ぐことができるという自信を得ること。

それが自分のメンタルに及ぼす影響はとても強いのだと実感しました。

いま私も勉強中の身ではありますが、今自分が置かれている環境にストレスを抱えている方は、是非このブログで私と一緒に少しずつ勉強していきましょう。

私が書いているコンテンツが少しでも読んで頂いている方のためになればと思います。

それでは、今回もおすすめ本のレビューをご紹介します。今回は以下の本です。

 

『東大院生が考えたスマートフォンFX』

 

東大院生が考えたスマートフォンFX

著者は田畑昇人さんです。

 

◆著者紹介|田畑昇人さんってどんな人?

田畑 昇人(たばた しょうと)さんは当時東京大学大学院総合文化研究科在学中の学生でした。

大学3年生の時にFXを10万円からはじめますが、口座残高をほぼ0円にしてしまう失敗を経験後、持ち前の負けず嫌いの性格から
3か月間ほぼチャートしか見ないFX研究生活を過ごします。

その後、50万円の元手でFXへ再チャレンジ。50万円の元手を8、9か月で1,000万円にします。
その過程で田畑昇人さんが学び、得た教訓や思考方法をまとめたのがこの本『東大院生が考えたスマートフォンFX』です。

彼が一躍有名になった切っ掛けは、日本テレビ『人生が変わる1分間の深イイ話』で登場した事でしょうね。
その後、ザイFX!『FX毎日バトル!』へ出演し自己資金30万円を元手に公開FXトレードを実施。
見事50万円以上へ増やすことに成功しFXトレーダーとして更に名が知られるようになります。

当時私もザイFX!で連載される『FX毎日バトル!』の連載を楽しみに読んでいたのを覚えています。
(ちなみに惜しくも2位はひろぴーさんの42万円でした。)

 

◆要点紹介|Johnのココが参考になったポイント!

 

① 時間で違う!市場参加者の心理描写が具体的、かつ盛りだくさんに書いてある

 

‐週末値動きリスクを受けたくない慎重派トレーダーの心理!‐

期間を1週間として考えたとします。

投機筋や我々サラリーマントレーダーも同様かもしれませんが、市場参加者のうちライフサイクルが土日休みの方は比較的多いと思います。

想像してください。

もし大きなポジションを保有したままで週末を跨ぐとき、心配になりませんか?

家族や友人と一緒にいるときも「週末に大きな事件が起こって週明けから相場が荒れたらどうしよう?」と考えてしまうという方は多いのではないでしょうか?

その心理が市場へ形となって表れる場合があります。

例えば、月曜日から木曜日まで上昇していた通貨ペアがあったとします。
市場では多くの人が買っている通貨です。
それなりに含み益もあるとします。

ポジションを保有しているトレーダーは週末リスクを避けるため、週末手前の金曜日に利食い決済したくなっても不思議ではありません。

そういう市場参加者が多ければ多いほど、金曜日には週初めとは逆に値が動くケースがあります。

是非、あなた自身が週末ポジションを持ち越そうか考えている時にはふとこの話を頭の片隅に置いておいて頂ければいいかなと思います。

 

‐投機筋は帰宅前にポジションを決済する?!‐

投機筋は職業がトレーダーです。
彼らはもちろん住み込みで働いているわけではありません。

当然、業務が終了すれば帰宅します。そのため、帰宅前にポジションを決済したくなっても不自然ではありません。

主要金融市場の稼働時間※夏時間

(分かり易いように各取引市場の時間をまとめてみました)

そのため、各市場の終了時間1~2時間前で、それまでのトレンドが嘘だったかのように逆になることがあります。

個人的には特に各市場で取引量の多いであろう自国通貨が混在した通貨ペアの動きには注意を払っておく必要があるかもしれません。

 

‐指標前のポジション決済ニーズが存在する?!‐

これは私John個人的にもニーズあります。

例えば、月初第一金曜日の夜に発表される米雇用統計などは夏時間では日本時間21:30の発表となりますが、
米雇用統計の結果を推測して事前にロングかショートか見極めてポジションを持っておくことは非常に困難を極めます。

専門家であるアナリストの予想も外れるほどです(汗)

そのため、例えば、指標発表1時間前程度にポジションを解消してしまい指標発表で被るかもしれないリスクを
排除してしまおうというニーズがあっても不思議ではありません。

少なくとも私にはあります。

是非、一度みなさんも市場参加者の心理状況を推測しながらチャートを見てみてください。

 

② トレードで実践したくなるアノマリーが豊富!

私がFXをはじめた当初、何から始めていいのか全くわかりませんでした。

そんな私が唯一習慣的にやっていたこと。それが、月曜朝の『窓埋め』<です。

マネーパートナーズSP窓

(3月25日金曜日の終値113.129円/3月28日月曜日始値113.323円)

日足しか素材を用意できず見づらくてすみません。

今度窓埋めの実践記事などを書きたいと思いますので、暫しお待ちください。

詳しい話はその時に書こうと思いますが、窓埋めはFXのアノマリー(通常では説明のつかないこと)としては代表的なものです。

<具体例:米ドル/円(USD/JPY)>

●3月25日(金) 終値 113.129円
●3月28日(月) 始値 113.323円

上記を読んで、「アレ?」となった方は鋭いです。

レートが飛んで前営業日終値と翌営業日始値に差が生じています。

この113.129円と113.323円の急に出現したレートのかい離を「窓」と言います。

アノマリーでは窓は“閉まる”と言われています。

●3月28日(月) 安値 113.153円

ん?まだ、113.129円とレートの差がありますね。

●3月29日(火) 安値 112.614円

2日越しで窓が“閉まって”いますね。

このように窓が出現した場合、閉まる方向(今回のケースでは売り)へポジションをエントリーし
窓のレートである「113.129円」へ到達した時点で決済するというやり方です。

窓埋めの利点はさまざまありますが、いつトレードをすればいいか?という時間が朝の市場スタート時と決まっているためトレードし易いです。

FXをどこからはじめていいかわからないという方は是非チャレンジしてみてください。

また、別の機会でもっと具体的に紹介しますね。

 

◆『東大院生が考えたスマートフォンFX』レビューまとめ

私Johnとしてはこの本はFX初心者の方に是非読んで頂きたいと思います。

そう感じる点はいくつかあります。

まず、1点目に具体的にチャレンジできる窓埋めなどの手法について書かれている点です。

FXで何から始めていいかわからない方にとって実践することが出来そうな手法は非常に貴重です。

その手法が自分に合ったものであれば継続すれば良いですし、合わなければ別の手法を試すか、少し自分なりにアレンジすることができます。

私もFXをはじめたばかりの時は何から手を付けていいかわからず、とりあえずトレードをして失敗しての連続でした。

是非、まずはこういった本から読み取れるトレード手法の模倣からFXをはじめてみることをお勧めします。
(ただ、怪しい本や情報商材にはくれぐれも気を付けてください)

そして2点目に市場参加者の心理状況が把握できる具体例が随所に書かれている点です。

トレードをしているスマートフォンの画面やPCブラウザの向こうには自分たちと同じ個人トレーダーばかりではありません。

大きなボリュームをトレードする機関投資家なども存在しますし、海外の市場によって注目する時間帯や通貨ペアも異なったりします。

そのため、そういった“見えないライバル”の存在を認識し、彼らのクセを知っておくことに越したことはありません。

是非、この本『東大院生が考えたスマートフォンFX』で自分以外の市場参加者を認識し、
癖を把握して市場に対する自己防衛力を磨く参考にして頂けたらいいかなと思います。

本書評があなたのFXトレードの一助となれば幸いです。

※FX口座開設を検討中の方はこちらのページへおすすめのFX会社を纏めましたので参考にしてください。

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

サラリーマンFXトレーダーJohn

 

東大院生が考えたスマートフォンFX