IMMポジションの傾きとは 1話

プロの動向を探ってみよう~!

 ひろぴーです。

 今日はIMMポジションの傾きと見方についてご説明申し上げます。


ある程度、為替相場に慣れたころ、IMMのポジションが・・・・。っというお話を耳にすることはございませんか?

それは米国のシカゴ・マーカンタイル取引所の投機筋のポジション量のことを指しております。


国際通貨先物市場に上場されている通貨のポジション明細のことです。

各取引所は米国の商品先物取引委員会(CFTC)に毎週火曜日の取引終了時点で、ポジションの売買量について報告する義務があります。

これがシカゴのIMMポジション、っと略されている内容です。


世界全体の為替のポジション量を示唆しているわけではございませんので、ご注意ください。

ただ、米国の投機筋たちのポジションを知る上で、非常に重要な指標にもなります。プロたちのポジションとそう大差はないでしょう。

よって、プロたちがどちらにポジションを取っているかの動向を探れますので、我々個人投資家がどちら側にポジションを取るのかと教えてくれる参考指標の一つになります。

 例えばドル円が上昇を初めた際、プロたちのポジションの増加減がどのように変化したのか。

または逆に相場がオーバーシュートして、ドル円が買われ過ぎかな?っと思ったときに、プロたちのポジションの量がどのように変化をしたのか、それぞれ覗いてみることが可能なのです。

外為どっとコム IMMポジション

 

スクリーンショット (300)

■出所:外為どっとコム:経済指標より。

 
 毎週火曜日の取り引き終了後のポジション量が、週末の土曜日にアップデートされますので、3日ばかし遅い情報なのですが、それでも参考になるため、僕は毎週見ております。

こちらは外為どっとコムのホームページから見られるものをエクセルでダウンロードして添付したものです。公に公表されておりますので、誰でも閲覧が可能です。

毎週火曜日のデータが1週間に一度、更新されていきます。

ピンクで囲った部分がその内訳です。

4月12日、円ロング(ドル円のショート)が100120、そして緑で囲った部分が円ショート(ドル円ロング)33930です。

対米ドルの表記になりますから、注意してくださいね!

実はこのキャプチャ、数十年ぶりにドル円のショートポジションが過去最大まで膨れ上がりました。

それがまず、オレンジで囲った部分です。66190枚です。

これだけプロのドル円ショートポジションが大きく積みあがりました。これは最終的には全て買戻さなければなりません。

ここからはババ抜きゲームになります。

買戻しの動きがこれから活発化することを示唆しております。

ドル円のロングのポジションがショートの3倍まで膨れ上がっていることは比率的にはおよそ75%が売りでロングが25%です。

僕の経験上、ポジション比率が上記のように3倍前後膨れ上がりますと間もなく解消されます。

2015年12月のユーロドルのIMMポジション比率はこの資料のドル円ぐらいに分かれて偏っておりました。

結果、1.05から一気に噴き上げました。それをオーバーシュートしている状態ですから、戻った時はこれまた強烈でしょう。

この時は500pipsぐらいは簡単に上げました。ご興味あれば、ユーロドルの2015年12月のチャートを日足や週足でご覧になってください。

ポジション解消の値動き。

 その後、ドル円がどうなったかというと、下記のようになりました。

スクリーンショット (301)

 
 ちょうど、ダブルボトムを付けて只今反発中です。安値から2円の上昇です。これはまだまだだと思います。

日足のチャートをこの後どうなったかを見てみてください。

2016年4月のチャートです。

このポジションの傾きなら3~5円の威力があると思います。または数週間かけて横ばいレンジになってポジションのスクエアの動きが出るはずです。

このように、ポジションが一方向に傾き過ぎておりますと相場はしばらくすると反転します。

ぜひ覚えておいてくださいね!

市場の行き過ぎは為替に限らず、どんな投資商品にも起こります。

行き過ぎたものは是正されます。

大きな反動を調整の戻しとよく言います。調整トレード順張りトレードがこれでもかというぐらいワークします。

テクニカル分析も非常にワークする期間ですのでよく覚えておいてください。

これを知っていると、レバを張るタイミングが区別できるようになってきます。勝てる確率が高い期間は強気で勝負いけるトレーダーになれるというわけです。

よって、勝負強くなってきます。これはFX上達する上での必須ポイントだと僕は思っております。

IMMポジションが傾いた時の注意点

このように、トレンドの流れに沿ってみると、大きく戻される時期というのが必ず来ます。そのタイミングを計るのは本当に難しいのですが、慣れてくるとできるようになります。

押し目買いや戻り売りトレードを繰り返しているのは正解なのですが、市場参加者の誰もが押し目買いや戻り売りを推奨し、短期も長期のプレイヤーも同じこと言い出すとポジションは大きく膨れ上がっていることが多いです。

対処方法としては、このIMMのポジションの傾きが過剰になってきた際、エントリーロットを下げてトレードを繰り返す。ファンダがその方向に出ても下げない場合は即逃げる。

チャートにトレンドラインを引いてみて、真横に抜けてきて天井やボトム圏付近でレンジになっているときは特に注意です。

ダブルトップ、ダブルボトムやヘッドアンドショルダーなどに注意してください。

ぜひ、この相場の原理を覚えておいてくださいね!これがわかるようになってくると、ドテン倍返しのタイミングがつかめてきます。 飛び乗りトレードができるようになるのです。

思いっきり上級技だと思います。そのうちどこかの章でお話す致しますので、今しばらくお待ちください。