オーストラリアがいよいよヤバい状態になっています。
豪ドル円は77円台前半に突入し、1月7日以来の安値になっています。
◇豪ドル円日足チャート
出所:みんなのFX
日本人投資家の多くは豪ドル円を買いで保有しているため、価格が下がると損切りが加速し急落を引き起こす可能性があります。
いったい、オーストラリアで何が起こっているのでしょうか。
下落の原因と今後の展望を解説していきます。
IOローンの失敗
ここ数年間、オーストラリアではIO(インタレスト・オンリー)ローンという住宅ローンが流行っていました。これは、借りた当初は利息のみの返済が可能なローンです。数年後に金利が高くなるけれども、住宅価格が上昇すれば大丈夫というもの。。つまり、サブプライムローンとかなり近い性質を持つ商品なのです。
このIOローンが、オーストラリアでは2018-2021年に毎年約1200億豪ドル相当(約9兆円)の期間の終了を迎えることになります。
しかし、このローンの借り手の多くはあまり収入が高くなく、返済能力の高くない人が多く、2018年前半から返せなくなってきているというニュースがちらほらと出てきていました。
大手金融グループUBSの調査では、2017年10月の時点でも住宅ローンの借り手の38%は、IOローンの仕組みを理解していないということが分かっています。
参考:IOローンの仕組み、借り手の38%が知らず
今年に入り、その状況は経済指標に分かりやすく表れてきています。
豪州・住宅建設許可
出所:みんかぶFX
2019年3月の数字は、前年比-27.3%、前月比でも-15.5%と恐ろしいスピードで転がり落ちています。
自分の家の価格が、去年より30%近く下落するなんて今の日本では考えられないですよね。
しかし、先進国のオーストラリアでそれが起きているのです。
歴史振り返ってみると、景気の腰折れは不動産です。日本のバブルも、アメリカのサブプライムショックも、中国も不動産でした。
そして、下落し始めた時にインパクトが大きいのもまた不動産です。金額が大きく、影響範囲が大きいからです。
オーストラリア一国の問題なので、これで世界経済が悪くなることは考えず例ですが、オーストラリアのGDPやインフレ率には影響し、隣国であるニュージーランドにもただでは済まないでしょう。
豪ドルの今後の展望
では、日本の個人投資家がこの問題で一番簡単に収益を挙げられるのはFXでしょう。
オーストラリアの通貨である豪ドルは、今後どうなるのでしょうか。
まず、注目したいのが5/7(火)13時30分に発表される中央銀行政策金利です。
予想は1.25%への利下げとなっており(現在1.50%)、2016年8月以来となる約3年ぶりの利下げです。
さらに、翌日にはニュージーランドの中央銀行政策金利の発表も予定されており、ここでも現在の1.75%から1.50%への利下げが予想されています。ニュージーランドも2016年11月から金利は変わっていませんので、利下げのインパクトはそれなりに大きそうです。
ニュージーランドもなかなかヤバそうなチャートをしています。
◇NZドル円 週足チャート
出所:みんなのFX
1月の急落の際につけた70万円割れをもう一度試しそうな匂いがプンプンしていますね。つまり、今から3円程度の下落は見込めそうです。
NZドル円を1枚売買するのに必要な資金は約3万円です。
仮にNZドル円を73円で10枚売ったとしましょう。
※必要資金は約30万円
もし3円の下落となり、NZドル円が70円を割り込んだ場合に、※利益は30万円以上になる計算となります。
※手数料などは除く
これはかなり称賛の高い取引ではないでしょうか。
個人的には、豪ドルの売りよりもNZドルの売りにを狙っており、4月には大きな利益を出すことに成功しています。
73円より下には、多くの損切り注文が溜まっていると考えられるため、あと少し下がればあっという間に急落する可能性もあります。
逆に、上昇していった場合は、74円を付ければあきらめましょう。損小利大の優位性のある取引です。
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