ADX使い方・実践編 まとめ1

■FX・トレンドのダマシを回避する方法、ADXを使え!

  今日はADXの使い方をご紹介したいと思います。

オシレーター系のテクニカルで、主に相場の勢いを図る指標になっております。

主な使い方としては、

1.トレンド発生を狙ってトレードする。

2.トレンドの勢いが失速しているかをみて逆張りトレードまたはレンジトレードに使う。

この二つが考えられます。

どちらでも使えると思いますが、順張りでトレードするか、逆張りでトレードするかを使い分けしやすいテクニカルではないでしょうか。

早速解説をしていきます。

■勢いを推し量るADX

EURUSD-cdM15 
 こちらがADXを表記したチャートです。

ADXの一般的な数値は「14」であることが多いです。

そして、このADXをサポートするのがDIです。(DI表記してありますが、DMIとも呼びます。)

MT4では表記がDIとなっており、プラスとマイナスの2本の線に分かれているのが特徴です。

そして、これらの勢いがあるのかないのかを判断する数値が、点線ラインで示している25になります。

 

■ADXが25を超えていると、トレンドに勢いがある!

 
 ADXの場合、トレンドに勢いがあるかないかを確認する指標ですので、上昇トレンドだろうが、下降トレンドだろうが、その時のチャートに勢いがあれば、上向きに推移をします。

そして、数値が25以上で推移しているときは、トレンド発生中であることが多く、「順張り」でトレードしやすい時期になります。

それが下記のチャートです。 ADX1  
 このように、勢いがあるときはADX14が上昇傾向にあり、さらに25の点線ラインを超えて推移している場合は、特に勢いがあります。

トレンドの初動~最も勢いが加速する際に、大きく上昇することが多いため、レンジからのブレイクアウト前にADX14の数値や位置を確認すれば、よりトレードのサポートをしてくれるでしょう。

 

■トレンド中なのにADXが25以下で推移している場合は?

ADX2  さて、逆の例を紹介します。

四角く囲ったポイントはトレンド発生中なのに、ADXはどんどん失速をしていった25ラインを割り込んでしまいました。

このチャートはユーロドルの15分足なのですが、こういった現象が起こるときは、ある一定の調整戻しである期間であったり、トレンドが終息して持合い三角形などのレンジ相場に移行しつつある局面で現れることが多いです。

その場合は、一つ大きな時間足に切り替えてチャートを眺めてみるとわかりやすいでしょう。

ここは上昇トレンドを発生させておりますが、順張りトレードをせずに見送りをしたほうが無難だと思われます。

このように、トレンド発生=順張りトレードは正しいのですが、ダマシに会うこともよくあることです。

そこでこのADXを見ながらトレードの参考にしますと、この上昇トレンド、この下降トレンドは本物なのか、偽物なのかを判断する一つの指標として使えるわけです。

■ユーロドルは大きく下落。

EURUSD-cdM15-3  さて、この後どうなったかと言いますと、大きくユーロドルは下落をしていきました。

ASXが振り切ったと同時に向きを下向きに変えて、下落トレンドが落ち着こうとしております。

特にトレンド発生の初動を乗ったのち、最初の利食いのポイントとして、最も使いやすいテクニカルではないでしょうか。

ぜひ、このADX14を使って順張りトレード派の方は参考にしてみてください。

次回、DI+とDI-の使い方と説明をしたいと思います。

↓おすすめ記事↓

■RCIトレードレポートの中身公開     ■ローソク足トレード