急上昇の後は、急落は付き物?
今回のテーマFXチャート、パターン分析です。
日々、トレードの経験をしていると、トレンドに対して、それ相応の戻りや押し目が出現することに気づかされます。
それはどれだけ上昇しようが、小さな上昇だろうが(逆に大きな下落だろうが、小さな下落トレンドだろうが)、一つのトレンドに対して、それ相応の戻しや押し目があるように感じます。
この記事を書いているのは2016年の12月3日のことです。
ちょうどドル円が歴史的な急上昇を見せた時期ですので、このブログに書き残しておきたいと思います。
「大きな上昇トレンド後、高値圏で出現する大陽線には注意が必要!」を念頭においた記事になっておりますので、このワードを頭にいれつつ、読み進めて頂ければと思います。
どんなトレンドであれ、同じ比率戻す?
長年?トレードをしていると、誰でも儲かる大きな上昇トレンドや下落トレンドに偶然巡りあいます。
そして、大きな利益をもたらせてくれることがあります。
しかし、そういった大きなトレンドの直後には、それ相応の大きな戻しが毎度あるのは付き物です。
そこで今まで大きな相場で得た利益を溶かしてしまうことはしばしばあります。そのタイミングでどれだけ踏ん張るかによって、その後の年間の収益結果に大きく影響します。
それだけ大きく収益をあげたのち、口座資金を守り切るかを競うゲームなのだと実感する今日このごろです。
そしてちょうどこの記事を書いているときは、米国大統領選挙後からのトランプラリーに沸いたドル円急騰相場です。
選挙からおよそ3週間。
ドル円の上昇は115円手前でほとぼりが冷めるかも?しれない値動きとなりつつあります。それを今日書き記しておきたいと思います。
今現在のチャート形状が下記になります。
ドル円急騰チャート1
ドル円チャートの日足です。
101円から114.80円前後まで伸びて、下落する?かもしれない形状になりつつあります。
大きなトレンドというものは、初動で大きな陽線や高値と安値の差を大きく開いた陽線をつけて勢いをつけて今にもいくぞ!という形状を残して上昇してくれます。
そして、終盤になると、誰もが押し目買いや飛びつき買いをしたくなるような、アクティブな値動きを繰り返します。
よって、とても大きな上昇トレンド(下降トレンド)を見せたあとは、最終局面でも、信じられないほどの長いローソク足を残すことがあります。
上記の添付チャートは3日前に大きな大陽線(楕円で囲った陽線)を形成しました。この日はおよそ2円強の上昇を演じました。
この上昇トレンドを演じた中で、初動のローソク足を除けば、2番目に大きな陽線です。
こういった局面ではかなり要注意です。
この上昇幅相応の下落が待っている可能性があります。
直近過去のチャートと見比べてみる。
3枚紹介します。
2014年の夏~(およそ9円上昇)
2014年の秋~(およそ15円上昇)
2015年の春~(およそ7円上昇)
上昇にかかった時間はそれぞれですが、プライス自体は気にしなくても結構です。
大事なことは、この3枚のチャートはいずれもトレンド最終局面にて、大陽線を出現させております。
そしてその大陽線はその上昇中のトレンドに対して、初動を除いては1~2番目の長さを演じていることもわかります。
昇りきってからのこれらの動きが出演しますと、やはり合図なのかもしれません。
1枚目と2枚目のチャートはMACDではダイバージェンスが出現しております。
今一度、現在のチャートを再確認してみましょう。
トレンド天井圏で大陽線は反転の合図?
今一度見比べてみますが、やはり、似たようなチャートパターンになりつつあります。
パターン分析通りなら、3日前の大陽線は後々効いてくるはずです。
まだダイバージェンスらしいものは出ておりませんが、4時間足ではこれでもかというぐらいダイバージェンスは出現しておりました。
まもなく下落が深めのくるタイミングなのかもしれません。
このチャートの最新の日足は陰線で引けておりますが、この米国雇用統計でした。
結果は良好だったのにも関わらず、下落です。指標発表後は上昇しましたが、114円前半を境に切り替えして113円ミドルで引けました。
おそらく113円や112円台には買い指値が並んでいると思われます。
しかし、そこを抜けると、紹介したチャート3枚のように急落リスクも兼ね備えていることも認知しておく必要があると思います。
過去のチャートパターンに学びますと、フィボナッチリトレースメントベースで38.2%や50%ぐらいの深く戻されるのがわかります。
今回の場合もこれに当てはめるならば、109.50円や108円ぐらいまでは許容しないといけなくなります。
相場とは難しいもので、このプライス感ですと、深く押しても110円や111円ぐらいかな?っと思わされる自分がいるのも確かです。
どんなファンダメンタルズ状況であれ、今回紹介したチャートパターンには注意を払う必要があるでしょう。
今日は、年に一度訪れるであろうチャートパターンについて分析パターンを残しておきます。
もし、現在の上昇トレンドがさらに上昇するかもしれませんし、高値圏でもみ合って、持合い三角形や下限レンジチャネルを
形成するかもしれません。
ただ、最終的にはやはり大陽線が出現して、最後は深い押し目を形成させるのではないでしょうか。
今回の記事は自分を含めて、後々に見直しても使える記事、勉強になるかもしれないと思い、記録として残しておきたいと思います。
あくまでも参考ですが、きっと、今後の大きなトレンド相場が発生した際にも参考になると思われます。
まとめ
歴史的な急上昇の後、トレンド最終局面でそのトレンド中でも最も長い部類に入るローソク足が出現したときは、トレンドが一度終了し、深めの押し目が出現する可能性が高くなる、と御認識ください。
(もちろん、今回は上昇パターンだけご紹介しましたが、下落トレンドの際も同じだと御認識ください。)
ほかの通貨ペアもおそらく同じパターンが当てはまるでしょう。どうぞ、今後のトレード材料の参考資料としてご活用ください。
本日はチャートのパターン分析事例を一つ紹介しました。
■参考記事
RCIのhow to レポート紹介記事