先に断っておきますと、FX会社の審査内容は具体的に公表されていません。
しかし、いくつかのFX会社の契約締結前交付書面やFX会社に勤務していた人の話を聞いてみると、共通して以下の条件があるのだと分かります。
・20歳以上であること。
・日本国内に在住であること。
・ネット環境が整っていること。
・メール、電話などで常時連絡が取れること。
・個人情報が正確に提供されていること。
・反社会的勢力と一切関係がないこと。
・余剰資金で取引すること
(50万円以上の現預金があることを条件とする会社もあります。)
・投資経験があること。
・大きい額で超短期売買(10秒以内でのエントリー・イグジット)を繰り返す。
なかには「当然だろう。」という条件もありますが、念のため記載しました。 外国人であっても、日本在住であれば口座を持つことができるようです。ただし、就労ビザ等の関係で残りの滞在期間が短い場合は難しいようです。
年齢制限があるのは、株式取引と違いレバレッジを効かせて自己資金より大きな額(日本では最大25倍)を動かせるからでしょう。ただし、例外的にSBIFXトレードは18歳以上で開設できます。
当然ですが、契約締結前交付書面などの同意要項に同意することは絶対条件です。
※FXの審査について
口座開設条件と重複するところが多く、公開されていないFX会社の審査内容をを知るために、大手FX会社に7年間勤務し、顧客の申し込み審査などを担当していた方にお話を伺いました。
2つの審査基準
FXは株式取引とは違い投機的取引です。FX会社は主に『リスクへの理解』と、投資家の『投資資金』で口座開設の判断をします。
商品への理解度
これはFXが元本保証の金融商品ではなく、レバレッジを効かせた取引であるということを理解しているかどうかです。申し込み欄にチェックボックスがありますので、内容を確認・理解のうえ、チェックをすれば、基本的に問題ありません。
ただし、そもそもPCの使い方が不慣れであったり、申し込みにも苦労するような方(申し込み方法について電話で問い合わせをする方)などは落ちる可能性があるそうです。
そういったことから、2000年代は60歳以上の方が審査に落ちることが多かったそうです。
投資資金
FX口座の申し込み時に、資産状況について入力する項目があります。これで余剰資金でFXを取り組むかどうかを判断します。
以前はこの審査がかなり厳しく、資産はもちろん、収入の無い学生、専業主婦の方の口座開設も難しかったようです。また、年金生活者は収入がない為に今でも資産状況によっては断られるようですね。
ただ、今は学生でも50万円以上金融資産があれば開設できたり、主婦は夫が働いていれば収入があるので開設できます。少額から取引できる1000通貨取引が普及したことにより、50万円というハードルはさらに下がっていると思われます。
こういったことから、今では学生やアルバイト、主婦の方でも多く、FX取引をはじめています。