今日は最近よくご質問を頂く、「FXはテクニカル通りやっていれば勝てる?」です。
直接このような質問を受けるわけではないのですが、こういうニュアンスの質問を非常に多く頂きます。
それも致し方ないと思います。なぜなら、僕自身もこの考えでいましたから。
5年前、よくFXの集まりなどで、おばらっちさんや奈那子さんを訪ねてよく聞いたものです。
例えば移動平均線がこうなって、オシレーターがこうなったから、エントリーして、エグジットして、これをたくさんこなし、平均値を取っていけば勝てると思っていたからです。
今でこそ笑い話なのですが、この真実を知って軽くショックを受ける方も少なくないでしょう。
もしかしたら、ちょっと反感を買ってしまうかもしれません。しかし、残念ながら、FXトレードはそのようなものではありません。
正直、その考えをお持ちの方が一生を経ってもFXに勝つごとができないでしょう。それほど致命的な勘違いをしているからです。
■FXは脳だけを動かす身体のスポーツ
近年では、どこのFX会社もテクニカル分析ツールが充実し過ぎているのも原因かと思われますし、相場の根本を抑えていないのが原因とも思われます。
如何せん、テクニカルの数値ばかりみて、ローソク足を全くみていない初心者のトレーダーさんがたくさんいらっしゃいます。それ、折れ線チャートでトレードしても同じ結果になりません?
っと突っ込みを入れたくもなります(笑)ローソク足を何のために表記しているか、その価値を全くまだご理解されていないように感じます。
これだけは肝に銘じて覚えておいて頂きたいのですが、 FXは脳を動かす1対1のスポーツと全く一緒です。
筋肉、肉体、体系、体力に差がないもの同士が戦うのと同じだと考えてください。 これは目と指先と脳を動かすものです。スキャルピングが反射神経がいるとかいらないとか言われますが、それも違うと思ってます。
どう考えても相手を出し抜く力が最も重要です。まさに脳を動かすだけの勝負です。
そしてそれは一体どのようなポイントを抑えるべきかと言いますと、ポジションの傾きや世界のファンダメンタルズをエサに世界はどう動いてくるか、または市場参加者はどう騙されていくのか、それらを観察し、そして見抜くことだと、僕は考えております。
彼らが一斉に過ちに気づいた瞬間、逆流するタイミングで仕掛けることができれば、おのずと口座資金は増えていくでしょう。もちろん、自分も市場参加者で同じ方向を向いていても全然かまいません。早く気付ければドテントレードができますから。
何が言いたかったかというと、テクニカル分析をしてトレード収益を上げるのではなく、テクニカルという武器を持って戦いにいく、肉体・思考は自分でコントロールする。つまり、テクニカル分析はあくまで武器であり、戦うための道具だという認識をもってほしかったのです。
■市場参加者の心理を紐解く。
しかし、テクニカル分析も重要です。人々、市場参加者の心理を反映、そしてこれから反映するであろう残像までもがある程度予測できます。これに賭けて勝負するものと認識しておいてください。そして、それが間違った時がカットするタイミングなのです。
またシナリオ通りなら、どこまで利益が引っ張れるかを推し量るのも、テクニカル分析を用いて判断ができるのです。それがさらに予測通りならばOKですし、違う値動きを見せてしまった場合は、やはりカットということになります。
よって、ベストタイミングを計るために、テクニカル分析を用いる。あくまでベストなタイミングを探すツールなのです。
そしてそのベストなタイミングでポジションを損切りしたり、利食いしたり、こういったタイミングを計るものが「テクニカル分析」であると再認識して頂きたいと思います。
これを理解している上でのテクニカル分析をするのとしないのでは、収益に大きく差が生じることを覚えておいてくださいね。
次回、未来の収益予想の仕方について記事を書いてみたいと思います。
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