2020年11月にビットコインは200万円まで上昇!年初からの上昇率は150%以上となりました。
なぜ、ここまで上昇したのでしょうか?
今回は2014年から仮想通貨に投資をしているくみちょーが、その理由を解説したいと思います。
ビットコインについて良く知らない人でも、なぜここまでの上昇となっているのか、そして、これからどんなことが起こるのか分かると思います。
それでは、いってみましょう!
ビットコインのこれまで
ビットコインとは、2009年にインターネット上で発行、取引される仮想通貨のひとつです。お札や硬貨としてではなく、ネット上に存在。安全な取引のために暗号化技術が使われていることから「暗号資産」と呼ばれることもあります。
2013年のキプロス危機により注目度が高まり、2017年に世界的な仮想通貨ブームで200万円を超えるほどの上昇となりました。その後は、ハッキングや法規制、ブロックチェーンプロジェクト間の争いなどで価格が低迷していました。
しかし、2019年から徐々に機関投資家による投資が始まりました。
そして、2020年になると、その動きは加速。スタンリー・ドラッケンミラー氏やマイク・ノボグラッツ氏などの著名投資家がビットコインへの投資を表明。さらに、マイクロストラテジーやスクエアなどの企業も会社資産をビットコインに置き換える動きを見せました。
特にマイクロストラテジーは、会社資産の9割をビットコインに投資。8月と9月で440億円規模のビットコインを購入したことで、世界中を驚かせました。ビットコインが200万円まで上昇したことで、同社の含み益は300億円以上になっていると予想できます。
11月には、全世界で 3 億人以上のユーザーを持ち、モバイル決済最大手のペイパルが仮想通貨関連事業の参入を発表し、ビットコインは150万円を突破!時価総額が過去最大になったことでテレビや大手新聞でも報じられるようになり200万円を突破しました。
◆ビットコイン週足チャート
驚くべきことに、ペイパルのユーザーの2割がアプリを利用しビットコインを購入したようです。
ビットコインの上昇理由
ビットコインはなぜ200万円まで上昇したのでしょうか?
その大きな理由は、インフレヘッジです。
コロナショックにより、世界的に大規模な金融緩和が行われました。世の中に出回るお金の量が増えたことで、ドルやユーロの価値が低下。相対的にビットコインの価値が上昇することになったのです。これまでビットコインは、南アフリカやブラジル、トルコなど通貨安に苦しむ国で「価値の保存」の手段として購入・利用されてきました。
2017年に南アフリカにいった友人の話によると、ケープタウンのほとんどのお店でビットコインが使われるようになったと話していました。高いインフレに苦しむ南アフリカでは、もともと通貨のランドよりも電子マネーやポイントが経済活動の約半分を占める規模でした。
そのため、ビットコインを利用するハードルは低かったのではないでしょうか。
つまりビットコインを取引する目的は、これまで新興国でしか注目されていなかった価値の保存であり、それが多くの国に広がりつつあり、機関投資家の投資マネーを動かしたことになります。
仮想通貨投資信託を運用するグレイスケールは、50万BTCを保有。その時価総額は約1兆円。ビットコインの2.7%ほどを保有していることになります。
今後の予想
最後に、2021 年のビットコインの相場展望を話ておきます。
ビットコインが200万円付近という現在の水準は、ハッシュレートやアクティブアドレス、売買代金などの様々な指標を鑑みると、少し割高だと考えられます。
また、2016 年から 2020 年にかけての1 月のビットコインの勝敗は、2 勝 3 敗 1 分。上昇率は 25%と、そもそも年初は弱い傾向にあります。
ただし、2 月は過去 5 年間において勝率は100%。1 月の下落分を吸収し、上昇に転じるのではないでしょうか。
そこからはセンチメントが改善し、機関投資家によるビットコインへの投資は引き続き加速。マイニング市況の好転期である 4 月から 6 月にかけて市場最高値である 240 万円を越えてくるとコジマは考えています。
機関投資家による動きがまだまだ加速することも予想されます。
11 月 30 日にはアメリカの投資会社グッゲンハイム・パートナーズ(Guggenheim Partners)が、ビットコインへの投資の準備を始めていることが分かりました。同社の運用資産は約30兆 7000億円あり、このうちの最大5200億円分をビットコインへ投資する可能性があるようです。
そして、長らくビットコインにとってカンフル剤といわれてきたビットコイン ETF が承認され、誰もが簡単にビットコインへ投資を行える環境が整ってくるかと考えられます。
2021 年はより多くの人や企業が、ビットコインの「価値の保存」に目を向けることになり、それによる安定的な上昇相場を演じるのではないでしょうか。
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