日経平均先物とダブルインバース(1357)の違い、メリットとデメリット

昨年の秋以降、米中貿易摩擦の激化や米ハイテクバブルの崩壊で、相場の変動が激しくなっています。日経平均が1日500円幅で動くのはザラで、1日1000円幅で動くこともあります。

そして相場の大変動時には投機やヘッジ目的として、日経平均に投資する商品の人気が上がります。日経平均に投資する商品は色々ありますが、今回は相場の暴落時に人気になる日経先物取引と日経ダブルインバースについて、その特徴や違いについて説明したいと思います。




日経先物とダブルインバースの違い

 

1 手数料

日経先物     日経先物1枚290円、ミニ先物39円(クリック証券の場合で税込み)

ダブルインバース 株と同じ手数料で、証券会社により異なる。

手数料は日経先物、ダブルインバース共に証券会社により異なります。一般的には先物の方が手数料が少し安いと思いますが、信用取引などで手数料が無料という証券会社もあるので、ダブルインバースの方が安くなる会社もあります。

また先物取引の手数料は約定金額に関係なく、1枚○○円という形で手数料がかかりますので、その点は注意して下さい。

2 レバレッジ倍率

日経先物     10~20倍程度(証券会社、相場環境により必要証拠金は変動します)

ダブルインバース 現物で2倍、信用取引を利用すれば約6倍程度まで可能

レバレッジ倍率は先物取引は必要証拠金は毎週1回見直されます。(緊急で証拠金が変わる場合もあります)相場が大きく変動する時は必要証拠金の金額が増え、相場の変動が小さい時は必要証拠金も少なくなります。また証券会社毎に必要証拠金は異なります。

例えばクリック証券の場合は1月4日時点で先物1枚の証拠金は126万円なので、レバレッジ倍率は約15倍です。

ダブルインバースは現物で2倍、信用取引を利用すれば約6倍程度まで可能です。レバレッジ倍率は相場環境により多少異なりますが、先物の方が大きくレバレッジを掛けられます。



3 取引時間

日経先物     8時45分~15時15分+16時30分~翌5時30分

ダブルインバース 株と同じ9時00分~15時00分(11時30分~12時30分は休み)

取引時間に関しては圧倒的に先物の方が有利です。先物取引は日中の取引にプラスして夜間取引があります。夜間取引は朝の5時30分までやっているので、アメリカ株の様子を見ながら先物の取引が出来ます。また先物取引はお昼休みもないので、その点も大きなメリットです。

4 税制

日経先物     20%の源泉分離課税。株と損益通算は不可、FXやCFDとの損益通算は可能。

ダブルインバース 株と同じ税制で20%の源泉分離課税。株と損益通算可能で、先物やFX、CFDとの損益通算は不可。

税制については先物とダブルインバースでは異なります。共に20%の源泉分離課税ですが(復興特別税もプラスしてかかります)日経先物はFXやCFDなどとの損益通算は可能ですが、株との損益通算は出来ません。FXなどと損益通算が出来るのはプラスですが、先物を現物株のヘッジとして利用する場合は、株との損益通算は出来ませんので、その点は注意して下さい。

株のヘッジ目的として利用する場合は、損益通算が出来るダブルインバースの方がおススメです。

5 まとめ

日経先物とダブルインバースを比べた場合、先物の方がレバレッジもかけられ、取引時間も長いのでおススメです。特にアメリカ市場が開いている時間に取引が出来るのはメリットがとても大きいです。

ただし、先物は株との損益通算は出来ませんので、主にヘッジ目的として利用するならダブルインバースを利用して下さい。また先物はリスクも大きいので資金管理には注意して下さい。

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