お疲れ様です。Johnです。
以前、移動平均線の記事を書きました。
その記事が想定以上に好評だったので、今回はトレンド系分析ツールのMACDについてご紹介したいと思います。
MACDとは?
MACD(マックディー)とはMoving Average Convergence/Divergence Trading Methodの略称です。 日本語訳では「移動平均収束拡散手法」とも言われます。
テクニカル分析の世界的権威であるジェラルド・アペル氏が1960年代に考案しました。
MACDとは一言で言えば、移動平均線の短期線と長期線を使い、買いか売りかの判断を行うツールです。
ただ、ここで言う「移動平均線」は馴染み深いSMA(単純移動平均線)ではありません。
EMA(指数平滑移動平均線)と呼ばれるものです。
なお、EMAって何?という方は以下のSMAとEMAの違いについてまとめたこちらの記事を併せてご一読ください。
■参考記事:SMA、EMA、WMA、様々な移動平均線の違いとは?
それでは、具体的にMACDを見てみましょう。
チャート上へ表示するとこのように、だいたいチャート画面下部へ表示されます。
MACDは種類によってMACDとシグナルの2ラインが表示されるタイプや、上図のように短期線、長期線、シグナル(MACDヒストグラム)の計3種類が表示されるタイプなどFX会社のチャートによって様々な表示形式があります。
表示はトレイダーズ証券みんなのシストレのチャート画面(webトレーダー)です。
今回は、昨今のFX会社チャートでも主流になりつつある、短期線、長期線、シグナル(MACDヒストグラム)の計3種類が表示されているタイプで紹介したいと思います。
MACDの設定方法
MACDの短期線、長期線はパラメーターが設定可能です。
基本設定は以下の通りです。
≪MACDのパラメーター≫
短期線=EMA12
長期線=EMA26
シグナル(MACDヒストグラム)=9
パラメーターは使う人の好みによって異なります。
ただ、MACDを始めて使う方は上述の12、26、9のパラメーターで良いと思います。
利用方法は基本的にローソク足上に表示される移動平均線のようなトレンド系テクニカルツールと併せて利用されることが多いです。
MACDのトレード活用法
まず、MACDの短期線と長期線の動きへ注目してみましょう。
MACDの短期線と長期線の動き
短期線と長期線は移動平均線(EMA)です。
従って活用方法も同様です。
≪ポイント1≫
・買いシグナル=長期線を短期線が下から上へと突き抜けた時(ゴールデンクロス)
・売りシグナル=長期線を短期線が上から下へと突き抜けた時(デッドクロス)
しかし、MACDは移動平均線とは異なり、更に多くの情報を読み取ることが出来ます。
それが、シグナル(MACDヒストグラム)の基準線(=0地点)です。
つまり、「短期線と長期線が0地点の上(プラス圏)で推移しているのか?それとも0地点より下(マイナス圏)で推移しているのか?」というポイントも見てください。
≪ポイント2≫
・プラス圏=買い優勢(強気相場)
・マイナス圏=売り優勢(弱気相場)
つまり、ポイント1、2を双方合わせた時に4通りの判断が出来る訳です。
プラス圏(強気相場)での買い(順張り)なのか、売り(逆張り)なのか、またはマイナス圏(弱気相場)での売り(順張り)なのか、買い(逆張り)なのか、ということです。
例えば、逆張りに使う場合、このような利用方法例があります。
具体的に見てみましょう。
具体的な利用シーン(逆張り)
今回は下落トレンドに対してショートエントリー(売り)で入るパターンです。
(1)エントリー
ご覧の通り、MACD上の短期線、長期線はプラス圏には位置していますが、ほぼ天井付近をジリジリと推移しており、そこからデッドクロスしているのが分かります。このポイントで打診売りを仕掛けてみる訳です。レートは117.20円付近でしょうか。
逆張りの利点としてはストップを直近高値の少し上など割とタイト目に置くことでリスクが少なく、大きなリターンを狙ったトレードが出来ます。
(2)方向性継続の判断
その次に、順調に下落を続け、短期線・長期線ともに基準線を突破し、マイナス圏に突入します。しかし、MACDヒストグラムは0地点に近づきます。つまり、トレンドの終焉を疑います。ここで一部、利益確定を行います。レートは115.00円付近です。
(3)利確タイミング
その後、短期線と長期線はゴールデンクロスをします。ここで完全に売りは撤退です。レートは113.50円付近です。
MACDはこのようにエントリーしてからも段階的に見続けることでポインごとでの判断に利用することが出来ます。
MACDの使い方。第1話。まとめ
ここまでMACDの設定方法から見かたまで紹介してきましたが、もちろん、MACDの使い方は人それぞれです。
MACDの利用方法について何が正解で何が不正解かということはありません。
この記事内容はあくまで参考としてご覧頂き、ローソク足とMACDの動きを見比べて、ご自分に合ったMACDの利用方法、利用シーンを考える材料にしてみてください。
次回はMACDの中でもダイバージェンスという現象について紹介したいと思います。
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今回は以上です!それでは、また!
John