今日はひろぴーのお気に入りの書籍を紹介したいと思います。
思いっきりリビングで撮ってますが(笑)
「敗者のゲーム」という書籍です。第6版まで出ておりまして、その時代時代に併せて改定されているようです。
おおよそ4〜5年置きに改訂版が出されており、中身がいっしょと思われがちですが、新しい資料が追加、入れ替えがされていたり、変更箇所がいくつもあって、そこまで同じ書籍とは言い難いほど、しっかりとした情報が入っております。ちなみに5版と6版は3割ぐらいは違う内容です。
昔からなのですが、トレードの調子が悪くなったときに読み返したりしております。
内容をざっと紹介します。(かなり割愛)
第一部:資産運用で抑えること
運用は「敗者のゲーム」
それでも市場に勝ちたいなら。
インデックスファンドはドリームチーム
第二部:運用を少し論理的に考えてみよう。
「時間」が教える投資の魅力
収益率の特徴と中身
リスクが収益を生み出す。
市場予測の難しさ
第三部:個人投資家にとっての課題
2008年の大暴落
人生の終盤で成功するために。
敗者のゲームに勝つために。
第一部は定番の内容です。
相場は敗者のゲームっと全否定から入っており、個人投資家はおろか、ほとんどのプロや投資信託も含めて市場平均を上回っていることがないと否定的な見解からスタートします。
それらの証拠を示す資料や市場で勝つことの難しさを説明、紹介し、トレードの現実を教えてくれる章となっております。
そして、プロはプロでも長年成功しているファンドの成績や特徴など、あらゆる視点から論じてくれており、僕の損小利大派思考もここから生まれたものです。
年間でもベストな日を徹底的に狙って勝負するスタイルです。
そして早くからインデックスファンドの推奨をしている書籍の一つでもあります。
グローバルインデックスを定期的に購入していれば勝てるっといった意味です。
バフェットも同じことを言ってますね。若い人こそ、グローバルインデックスファンドっと。(現在で言う、MSCIやブラックロックのグローバルインデックスや先進国インデックスと新興国インデックスなどがいいと思います。)
一時期流行ったピケティ論もここから来ております。世界の経済成長よりも資本の成長のほうが常に大きいということで格差が広がると。
「資本収益率(r)>経済成長率(g)」ってやつですね(笑)
世界は常に金融緩和を重ねて経済成長をしております。資本が膨らみ、経済成長率がプラスで働く限り、世界の国々に平均的に投資をしていれば、常に安全ということです。
第一章だけでも非常にタメになりますから、為替だろうが株ユーザーであろうが、本当におすすめです。
■第二章はリスク管理
第二章はリスク管理について話されております。
複利、時間、収益性を中心に論じてくれており、これまた相場に携わる上では必ず必要な知識だと思われます。
これは確率論にも多少該当するはずです。短期トレーダーだろうが、長期トレーダーだろうが、時間軸が違うだけで、リターンを得るためへの思考は同じはずです。
この章も非常に魅力的な内容になっております。
トレードで長らくうまく行かない人はこういった非常に根本的なことをイマイチ理解できずに相場に望んでしまっているかもしれません。
一読する価値がありますから、ぜひ本屋で立ち読みでもAmazonでもよいので一度手に取って頂くことをおすすめいたします。
■第三章は長期的な視点
最終章は長期的な視点です。かなり超長期的な話になっております。20年、30年ベースでの運用をベースに書かれた知識と知恵が紹介されております。
ここの文章は投資信託や401kなどを中心にやられている方が最も参考になるはずです。
敗者のゲーム まとめ
市場に勝とうということが無意味かつ、無茶な話と論じてくれている書籍です。
FXにかぎらず、投資の利回りや収益性、時間などの考え方を教えてくれる書籍です。
メンタル系?ファンダメンタルズ系?というよりは投資に対しての思考を築き上げてくれる本ではないでしょうか。
ただ、こういった内容を読むとトレードの調子が悪いときには一安心できる代物です。
トレーダーは自分をごまかしてでも気休めできたりするほうが返って立ち直りが早くなりますので、そんな投資バイブルとしてご活用頂ければと思います。