白金は金と似たような値動きか?
白金トレードについて今回はお話ししたいと思います。
こちらはNY白金月足チャートになります。
ここ2?3年ぐらいかけて暴落です。金と似たような動きになっております。
全世界のおよそ70%強が南アフリカ共和国でプラチナは生産されております。
一説によると、太古の時代、地球上に隕石が落ちた場所でしか取れるとか、取れないだとか(笑)
定かではありませんが、なぜかほとんどの生産が南アフリカ共和国なのです。
以下ですと、2位がロシアの13%、3位が北米の6%、その他?の地域だそうで、南アフリカ共和国では地下2000?4000mの深さで採掘されているようです。
実需的には、工業製品(主に自動車のエンジン・触媒向け。)、ついて宝飾品で9割を占めます。
なぜ、相場が暴落しているのでしょうか?
おそらくですが、これば南アフリカランドのザール(ZAR)の下落が著しいことが1つでしょう。
南アフリカランドチャートで分析してみる。
こちらはドルザールの週足です。2011年はレートが7.1?程度だったのですが、現在は2倍の14.36で尚、高値更新中です。
いわゆる、米ドル建てで、南アフリカランドの価値が1/2になっているからだと思います。
世界の生産の70%を以上を占める南アですから、当然、採掘コストも米ドル建てからすれば半分です。
まず、これが一つの大きな要因でしょう。
南アフリカランドは資源国通貨であり、新興国通貨でもあります。
特にここ1?2年、米国が利上げする、しないの思惑的な動きで徐々に徐々に売られていきました。
豪ドルやNZドルとも連動しやすいですが、ザ・新興国通貨だけになって、売られ方が半端じゃありません。
ブラジルレアルも暴落しておりますが、同じ資源国を顔を持つ通貨同士、きついインフレに悩まされている通貨の一つです。
よって、最近では、下落トレンド、少しの戻りがあってから、再び下落トレンドの繰り返しでした。
FXをやっている方がすれば、非常に難易度の低い相場期間だったと思われます。
次回は、この白金暴落相場にさらに拍車をかけたVW(フォルクスワーゲン)ショックについてお話ししたいと思います。