お疲れ様です。Johnです。
いかがお過ごしでしょうか。
今回は「移動平均線の使い方。」の解説第二話です。
⇒「移動平均線の使い方。第一話。」を未読の方はコチラのページも併せてご覧ください。
今回は移動平均線の中でも最もポピュラーな単純移動平均線(SMA)の具体的な利用方法について解説したいと思います。
以降、本文では単純移動平均線(SMA)の事を移動平均線と呼称します。
移動平均線から市場の売り方・買い方の力の強弱が分かる
FXトレードでエントリーをする(ポジションを持つ)前に重要なことがあります。
それは、“環境分析”です。
相場の流れ(環境)が現在どのような状況にあるのかを俯瞰的に見る作業です。
環境分析には移動平均線を容易に活用することが出来ます。
前回、第一話でも話しましたが、移動平均線は一定期間の平均値を結んだ線です。
従って、移動平均線よりも現在の価格が上にある時は「直近の平均値より上」にあり、逆に移動平均線より現在の価格が下にある時は「直近の平均値より下」にあるということになります。
価格は市場の需給バランスの均衡、もしくは偏りによって形作られます。
そのため、現在のレートが「平均より上」にある時には市場の買い方が優位(買われる力が強い)に立っている状態となります。
この時、逆に売り方は含み損にジリジリ耐えている状況です。
逆に現在のレートが「平均より下」にある時は市場の売り方が優位(売られる力が強い)に立っている状態であり、買い方は含み損に耐えている状態ということです。
例えば、上の米ドル円(USD/JPY)チャートを具体例として見てみましょう。
赤い点線で囲った箇所は移動平均線よりローソク足が上に位置しています。
この場合、買い方の力が売り方より強くなっている状態です。
マーケット参加者の比重は買いに寄っていますので、トレンドフォローのエントリーを行う場合には“買い目線”で臨むことになります。
一方、青い点線で囲った箇所は移動平均線よりローソク足が下に位置しています。
この場合、売り方の力が買い方より強くなっていると判断します。
マーケット参加者の比重は売りに寄っていますので、エントリーを行う場合には“売り目線”で臨むことになります。
もちろん、ローソク足の時間軸によって売買目線は異なってきますので、その点は注意してください。
移動平均線のパラメーターについて
「移動平均線を利用する場合、期間はいくつに設定すれば良いでしょうか?」
Johnが良く受ける質問ですが、正直正解はありません。
ただ、その点を伝えた上で、初心者の方に対してはJohnの場合、日足に対して期間21の設定(21日移動平均線)をご紹介しています。
理由としては移動平均線で日足に対して期間21を利用しているトレーダーが多いということ(そのため他トレーダーと同じ目線で見れる)、またローソク足で最も基本的な時間足である日足の単月本数が概ね21本前後であるということが理由です。
別段それ以上もそれ以下もありません。
何度も言いますが、こればかりは正解はありません。
そして日足に対して21日移動平均線 (SMA21)を基準にする場合、例えば、4時間足チャート上で21日移動平均線を表示したい場合、SMA126を表示すれば21日移動平均線と同じラインになります。
≪計算式≫
24時間(日足)÷4時間(4時間足)×21(日線)=126(=パラメーター)
1時間足チャート上に21日線を表示したい場合には、SMA504を表示すれば良いというわけです。
上記は4時間足チャートですが、SMA21に加えてSMA126を同時に表示することで日足チャートを見ずとも現在のレートが21日移動平均線に対してどこに位置するかが一目で把握することが出来ます。
移動平均線の使い方
移動平均線は代表的なインジケーターです。
そのため、相場参加者の中で利用しているトレーダーはかなり多いです。
ただ、使用方法は利用者によって千差万別です。
パラメーターと呼ばれる数値(移動平均線の場合には期間の数値)も利用者によって様々です。
また、売買シグナルとして活用しているケースもあれば環境分析のみで利用しているケースもあります。
その中から、今回は売買シグナルとして利用する場合のあくまで一例を紹介します。
移動平均線を売買シグナルとして利用する場合、大別して以下2パターンに分かれます。
【1】移動平均線のみでエントリー・決済判断
【2】移動平均線+オシレーター系インジケーターの合わせ技
今回の「移動平均線の使い方。第二話。」では【1】のケースにおいて紹介したいと思います。
移動平均線のみでエントリー・決済判断
先ほど利用したチャートを再掲します。
トレードは自分の中で一定のルールを作ることが大切です。
今回、以下にルールを定めるとします。
(1)今回は日足の21日移動平均線を基準としますので、現在レートが21日移動平均線(SMA126)より上に位置する場合には買い目線 (環境分析)
(2)(1)を満たすうえで更に現在レート(ローソク足)がSMA21より上へ抜ける場合には買いエントリー(SMA21とSMA126両方の上に現在レートが位置する状態)
※もちろん、①②の現在レートの位置がSMA21、SMA126共に下に位置する場合には売りエントリーです。
この場合、1万通貨トレードをするとどうなるか見てみましょう。
上記のチャートでローソク足がSMA126を下へ抜けます。
既にSMA21はローソク足の上部に置き去りにしていますでこのタイミングの104.15円でショートエントリーします。
その後、SM21が大きく下へ下がってきてローソク足と触れる部分の101.30円で決済します。
そうすると差し引き2.85円となります。
これは1万通貨でトレードを行っていた場合、28,500円の利益となります。
ただし、もちろん毎回このように上手くは行きません。
どんな場面でこの方法の成功率が高いのか?
パラメーターは何が自分に合っているのか?
自分の中で多々検証することが必要だと思います。
ただ、どんなトレードから手を付けて良いのか分からない初心者の方はひとつの参考としてチャート分析の際に活用してもらえれば幸いです。
(※投資は自己責任でお願いします)
次回の「移動平均線の使い方。第三話。」ではひろぴーさんが使用しているSMAトレードを参考に移動平均線とオシレーター系インジケーターの合わせ技について紹介しようと考えています。
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今回は以上です!それでは、また!
John