移動平均線の使い方。第1話。

お疲れ様です。Johnです。

FXをはじめるにあたって取りあえずテクニカル分析のツールをどれにしようか考えますよね?

そんな時にまず第一の候補に挙がるのが移動平均線です。

その理由は見かたが非常にシンプルだからです。

今回は移動平均線とは何か?移動平均線の基本的な使い方といった点を紹介します。

移動平均線とは?

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移動平均線とは一言で表現するならば「平均価格の値をつないだ線」です。

ただ、ひとつ移動平均線といっても移動平均線には複数の種類があります。

そして算出式も全く異なります。

ただ、様々な種類の移動平均線には存在している理由、つまりは特長があります。

今回は、様々な移動平均線の種類、計算方法、同じ期間での表示した時の違いや特長について説明します。

移動平均線の種類

移動平均線には前述の通り様々な種類がありますが、その中でもまずは有名な3つの移動平均線について概略を説明します。

単純移動平均線

単純移動平均線は英名ではSimple Moving Averageと呼ばれ、頭文字だけ取ってSMAなんて呼ばれたりします。

SMAの算出方法としては、期間が7の場合、当日のローソク足を含む7本のローソク足終値の平均値となります。

期間が25でも50でも算出式は同じです。

単純移動平均線_SMA
期間が7の場合、平均値は7本目のローソク足と同じ時間軸の場所にポイントが記載されます。

そして8本目のローソク足が出たら、今度はその8本目が7本目になるように数えて7本の平均値を出し、8本目ののローソク足と同じ時間軸の場所にポイントを記載します。

このように算出されたポイントを線で結んだものが単純移動平均線となるのです。

それでは具体的に計算してみましょう。

≪USD/JPY≫
単純移動平均線の期間が7で、直近9月2日の値を求める

① 9月2日(終値) 104.031
② 9月1日(終値) 103.235
③ 8月31日(終値) 103.425
④ 8月30日(終値) 102.972
⑤ 8月29日(終値) 101.922
⑥ 8月26日(終値) 101.827
⑦ 8月25日(終値) 100.535

(①+②+③+④+⑤+⑥+⑦)÷7=102.563

指数平滑移動平均線

指数平滑移動平均線は英名でExponential Moving Average(略してEMA)と呼ばれます。

単純移動平均線は現在の値も7日前の値も500日前に値も平等に扱いますが、指数平滑移動平均線は違います。

指数平滑移動平均線は一言で表現するならば「直近の数値を重要視した移動平均線」です。

指数平滑移動平均線と単純移動平均線の違いは計算したら一目瞭然です。

≪USD/JPY≫
指数平滑移動平均線の期間が7で、直近9月2日の値を求める

① 9月2日(終値) 104.031
② 9月1日(終値) 103.235
③ 8月31日(終値) 103.425
④ 8月30日(終値) 102.972
⑤ 8月29日(終値) 101.922
⑥ 8月26日(終値) 101.827
⑦ 8月25日(終値) 100.535

(①+②+③+④+⑤+⑥+⑦+⑦)÷(7+1)=102.755

単純移動平均線(期間7)と指数平滑移動平均線(期間7)を同時にMT4チャートへ表示するとこうなります。

指数平滑移動平均線_EMA
ご覧の通り、単純移動平均線より指数平滑移動平均線の方がローソク足に沿うように滑らかな曲線になっています。

指数移動平均線は直近の数値に重きを置いていますので、値動きが発生すると単純移動平均線より早く反応するという特徴があります。

加重移動平均線

加重移動平均線は英名でWeighted Moving Average(略してWMA)を呼ばれます。加重移動平均線はそれぞれ個々のデータに対して加重を掛けて平均値を計算します。

具体的に計算してみましょう。

≪USD/JPY≫
加重移動平均線の期間が7で、直近9月2日の値を求める

① 9月2日(終値) 104.031
② 9月1日(終値) 103.235
③ 8月31日(終値) 103.425
④ 8月30日(終値) 102.972
⑤ 8月29日(終値) 101.922
⑥ 8月26日(終値) 101.827
⑦ 8月25日(終値) 100.535

(①×7+②×6+③×5+④×4+⑤×3+⑥×2+⑦×1)÷(7+6+5+4+3+2+1)=103.092

それでは具体的にMT4チャートへ表示させてみましょう。

加重移動平均線_WMA
表示は単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、加重移動平均戦(WMA)を全て期間「7」で表示させています。

直近ローソク足に最も近づいているのは加重移動平均戦(WMA)ですが、通常で言えば、個々の3つの移動平均線の中で最も素早く値動きに反応するのは、直近の数値だけ多く計算式へ含めている指数平滑移動平均線(EMA)です。

加重移動平均線(EMA)の反応速度としてはケースバイケースですが、単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)の中間といったところでしょうか。

それでは、次回は移動平均線の中でも最もポピュラーな単純移動平均線(SMA)の具体的な使用方法について紹介したいと思います。

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今回は以上です!それでは、また!

John