お疲れ様です。Johnです。
いかがお過ごしでしょうか。
今回は「移動平均線の使い方。」の解説第3話です。
⇒そもそも移動平均線ってなに?という方は「移動平均線の使い方。第1話。」コチラのページを併せてご覧ください。
⇒移動平均線ってFXトレードにどんな使い方が出来るの?という方は「移動平均線の使い方。第2話。」コチラのページ2を併せてご覧ください。
今回は移動平均線の中でも単純移動平均線(SMA)とオシレーター系インジケーターMACDを活用したひろぴーさんのFXトレード手法のひとつ「SMAトレード」の具体的な利用方法について触れたいと思います。
※以降、本文では単純移動平均線(SMA)の事を移動平均線と呼称します。
インジケーターとは?
インジケーターとはチャート分析を行う際に使用されるツールを指します。
インジケーターをチャート上へ表示することで、トレーダーはチャート上の値動きのトレンドを視覚的に分かりやすく、かつ素早く把握することが出来ます。
移動平均線もインジケーターにあたります。
インジケーターの種類は様々ありますが、大別すると2つに分けることが出来ます。
“トレンド系インジケーター”と“オシレーター系インジケーター”です。
トレンド系インジケーター
過去の相場の上下動トレンドから現在、そして将来のトレンド予測へ利用するタイプのインジケーターです。移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンドなどのインジケーターを指します。
オシレーター系インジケーター
相場上で現在のレートが“買われ過ぎ”なのか、“売られ過ぎ”なのかを数値的に示すタイプのインジケーターです。ストキャスティクス、MACD、RCI、RSIなどのインジケーターを指します。
トレーダーの中では、こういったインジケーターを複数組み合わせ、チャート上へ表示して売買判断を効率的に行っているFXトレーダーが数多く存在します。
複数のインジケーターを組み合わせる場合、オーソドックスなパターンは、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターを組み合わせて利用するパターンです。
タイプが同じインジケーターで組み合わせるより、タイプの異なるインジケーターそれぞれを組み合わせることで、異なる角度からの情報を得られる方が多面的な売買判断がしやすいためです。
ひろぴーさんの「SMAトレード」もトレンド系インジケーターとしてSMAを3本、オシレーター系インジケーターとしてMACDを採用し、売買タイミングを計る手法です。
それではひろぴーさんの「SMAトレード」のエントリーポイントの見分け方、エントリー方法の部分に関してクローズアップして紹介します。
ひろぴー流「SMAトレード」
ひろぴーさんの「SMAトレード」は以下インジケーターを利用します。
ひろぴー流「SMAトレード」へ利用するインジケーター
トレンド系インジケーター:SMA7、SMA25、SMA50
オシレーター系インジケーター:MACD
チャート上へ表示するとこのようになります。
(※SMA7[赤線]、SMA25[青線]、SMA50[緑線]とMACD。MT4チャートより)
基本的にひろぴーさんの「SMAトレード」はトレンドに従う順張りトレードです。
その特性を前提としてエントリーポイントの見分け方を紹介します。
エントリーポイントの見分け方①SMAの3本の順序と向き
まず、SMA7、SMA25、SMA50がすべて同じ方向を向いているかどうか?を見てください。
ひろぴーさんのSMAトレードの基本路線はトレンド順張りです。
強いトレンドが発生している場合、今回表示させているSMA7、SMA25、SMA50の3本線は同じ方向を、短期(SMA7)・中期(SMA25)・長期(SMA50)の順に向きます。
上昇トレンドならば上から順にSMA7・SMA25・SMA50と3本とも上向き、下落トレンドならば下から順にSMA7・SMA25・SMA50と3本とも下向きということになります。
具体的にチャートで確認してみましょう。
青円で囲った箇所は下降トレンドの強いところです。
赤円で囲った箇所は上昇トレンドの強いところです。
ご覧の通り、下降トレンドとは逆に上からSMA7・SMA25・SMA50と順に上向きに並んでいます。
まずは、このポイントが成立していることが前提条件です。
エントリーポイントの見分け方②MACD位置と動きの確認
まず、MACDの基本的な動き(※MACDとは?というテーマについては次回以降) ですが、下落トレンドならばマイナス圏で推移、上昇トレンドならばプラス圏内で推移します。
この動きがMACDの基本的な動きです。
そのため、例えば、先ほどのSMA3本が下落トレンドにおいて下からSMA7・SMA25・SMA50と順に下向きに並んでいる時、MACDもマイナス圏で推移していて下向きであれば、強い下落トレンドという認識を強めることが出来ます。
こちらも具体的にチャート上で確認してみましょう。
上のチャートで触れた部分に関しては注意が必要です。
下落トレンドがSMA3本で確認できており、MACDもマイナス圏だけれども、向きは横向き(水平)の状態はトレンド転換になる可能性(この場合、上昇トレンドへ転換する可能性が高まってきている可能性)があるため、この場合は出来ればエントリーを避けるか、エントリーを行う場合には取引量を少量にして臨む方が好ましいと思います。
さて、以上の前提条件が整うポイントのみで「SMAトレード」はエントリーを行います。
次は具体的なエントリー方法です。
エントリーはSMA7にタッチするタイミングでの押し目or戻り
前提条件を満たす場面に絞って実際のエントリーを検討・実行します。
エントリー方法は下落トレンドであればSMA7にローソク足がタッチした戻りポイント(戻り売り)、上昇トレンドであればSMA7にローソク足がタッチした押し目ポイント(押し目買い)です。
こちらも具体的にチャート上で確認してみましょう。
青円で囲った部分でローソク足がSMA7にタッチしています。
ここで売りのエントリーを行います。
そしてSMA7の向きが変わる(=前提条件のSMA3本の向きが崩れる)タイミングで決済する場合、このトレードは約5円40銭を抜くトレードとなります。
取引量が1万通貨トレードの場合、5万4,000円の収益となります。
もちろん毎回このように上手く行くことは少ないかもしれません。
ただ、SMA3本とMACDの併用で前提条件も確認でき、エントリーポイントも明確に出来る「SMAトレード」は、FX初心者の方でどのトレード方法を指標にしてFXトレードをはじめてよいか分からないという方には非常に参考になると思います。
今回の記事では、「SMAトレード」のエントリー前の状況判断、エントリー方法のみにクローズアップして紹介しましたが、「SMAトレード」の決済ポイントを見分ける方法や損切りを置く場所などについては、現在、トレイダーズ証券みんなのFXの当サイト経由の口座開設者限定で、無料で配布しています。
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次回は今回触れたオシレーター系インジケーターのどれかについて紹介しようと考えています。
今回は以上です!それでは、また!
John