武田薬品工業 (4502)は12月5日、臨時株主総会を開き、アイルランドの製薬大手シャイアーの買収について株主の承認を得て、買収が正式に決定しました。
3月下旬のシャイヤー買収発表以来長かったですが、ようやく正式に買収が決まりましたね。この買収で武田薬品は売上高で世界トップ１０に入る規模になり、今後グローバルな製薬企業への発展が期待されます。
さて肝心の武田薬品の株価ですが、今日は安値更新後に材料出尽くしで反発となりましたが、シャイヤー買収を発表して以来株価は右肩下がり。薬品株は堅調な銘柄が多い中で武田薬品の一人負けという状況が続いています。
こちらは野村医薬品ETF(1621)です。こちらの指数は堅調なので、武田の一人負けが際立ちますね。
株価としては豊富なパイプラインとこれからグローバル製薬企業として飛躍する可能性を考慮すれば、この水準の株価ならば拾いたい水準です。しかし買うのはまだ早い。
それは
4兆円の増資爆弾の投下があるからです。
シャイヤーの買収金額は約6.8兆円（為替の換算レートで円ベースの買収金額は変動します）。その内3兆円弱は現金で残りの4兆円弱は新株発行での調達となります。
今日早速公募増資の決議がされたので、おそらく年明けには4兆円の公募爆弾が投下されると思います。
武田の今日の終値べースでの時価総額は約3.37兆円です。この時価総額で4兆円の公募増資をやると株価はどうなるか正直予想はつきません。
ただ現在の株価よりはディスカントの株価で購入出来ると思いますので、武田株の購入は現在の価格で購入するよりも公募増資待ちの方がいいと思います。
出来れば4000円以下の水準で買えればラッキーですね。
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