VIX指数(恐怖指数)とは。VIXを取引するには。

・2017.4.18【再更新】 

北朝鮮への地政学リスクが増大し、フランス大統領選挙も近づいております。

VIX指数がここ数日慌ただしく上下しており、S&Pのオプションが激しく売買され始めているようです。

再更新をしておきたいと思います。

・【リメイク】2017.2.19 VIX指数が上昇しました。円が買われるタイミングであり、米国株式市場も急上昇を見せている場面です。(史上最高値更新中。)

・2016.11.5 VIX取引記事リメイク。VIX取引できる証券会社・紹介。

・2016.6.12 VIX取引方法について執筆。

■VIX指数(恐怖指数)について。

 
 今回はVIX指数についてお話します。

VIX指数をみなさんご存知でしょうか?

シカゴマーカンタイル取引所>(CME)で取引されている指数の一つです。

一般世間的には、恐怖指数として表現されている指標です。

相場が不安定になったり、何か大きなリスクオフやなんとかショックが起こると急上昇する指数になります。

直近では、2015年のチャイナショックや2016年の1月急落相場では猛烈な勢いで上昇をしました。

まさに急落、暴落相場では最も儲かる、そして大変クレイジーな投資商品の一つです。

ただ、そのショックの度合いがどれだけすごいものか、数値的に表すことができるのか??っと疑問を持たれれたことがある投資家も多いでしょう。

実は、恐怖指数と一般世間的に語られておりますが、こちらはシカゴのオプション取引所が、S&Pのオプション取引量を参考を元に算出される計算になっている指数なのです。

ですので、恐怖指数とはいうものの、列記とした計算方法で算出された投資商品であることを覚えておきましょう。

VIXを取引する前に知っておくべきこと。

 2016年春先、世界的に有名な投機家、ジョージソロスが運営するヘッジファンドがS&Pのオプションを大量に売買し、クラッシュ相場に備えていると業界内で噂されました。

 プロの投機筋らは、大きなボラテリティ相場がやってくると察知すると、大量のオプション・コールやプットをたくさん売買し、自分たちのポジションのヘッジとして自分たちのポジションに保険を掛ける行動に移ります。 

 例えば、S&Pの構成銘柄をいくつかロングで保有し、運用しているヘッジファンドがいるとしましょう。2016年6月、英国のEU離脱の是非を問う、国民投票などのイベントがあると、離脱するのか残留するのかで、大きく相場が上下します。 

よって、自分たちの運用している株式が大きく損失を被る可能性があるのです。対処法の一つとして保険をかける意味でオプションを大量に購入します。

株価が急落した場合、損失の補てんになるようなオプションを買いに行く行動にでなければならなくなるのです。

当然ですが、彼らが株式をたくさんロングしていた場合、S&P株価指数が下落しますと、もちろんですが、彼らは損失を出します。

このことにより、S&Pのプットオプションを大量に購入し、彼らが保有している株式が急落した場合、損失が補てんできるようにオプションを買って保険を掛けるのです。 

よって、大きく下落した場合、プットオプションで大きく利益を上げられるため、株式の損失を補填に回すことができるのです。

■オプションについて、わからない方はこちらの記事をご覧ください。
第七章 OPバリアトレード 第一話  

オプションの売買活発化⇒VIX指数が上昇

 ただし、大したショック相場にならなかった場合、自分たちの運用株式は大方無事でしょう。

 その場合、購入したオプションは損をしてしまいますが、使いきりの保険であり、比較的コストが安価なため、相場を運用する上では必要最小限の経費として認識されております。 よって、これらの保険をかけるファンドが増えれば増えるほど、オプション市場が活発化され、売買高が上昇するのです。

これらの投機活動により、S&Pのオプション売買に準じて影響を受けるVIX指数。

これがVIX指数を上昇させる大きな要因の一つになります。  昨今起こり始めている、不確かな値動きが増えれば増えるほど、これもまた、S&Pのオプション取引が活発化されます。

⇒よってこれもまたVIX指数が急上昇する、というカラクリなのです。 大きな波乱相場が起これば起こるほど、このVIX指数で大儲けできることができるチャンスが増えるというわけです。

それでは、過去にどれだけVIXが反応したか、チャートで見ていきましょう。    

VIX指数チャート紹介。

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こちらがVIX指数チャートです。

リスクオフ相場が到来しますと、ドル円やクロス円が下落すると同じように、こちらは大きく上昇で反応をします。

特にここ数日(上記左下、日中足(5日))では20%以上上昇しているのがお判り頂けるでしょう。

そして、右下の5年間のVIX指数チャートですが、2011~2012年のころのギリシャショックでは市場心理が非常に悪化していたため、高値で取引されておりました。

2015年のチャイナショック時期でも、大きく上昇をしていたのがわかります。

2016年の1月急落相場もなかなかな上昇を演じております。

いわゆる、この時期はS&Pのコールオプション・プットオプションが大量に売買された証拠でしょう。

プロたちの運用心理悪化が伺えます。

よって、市場は弱気になりやすい証拠です。

こちらの指数を参考にしながら、リスクオフ相場で円買いで勝負しますと、尚、強力な武器となるでしょう。  

■VIXを簡単に取引する方法

 
 2016年夏ごろから登場した、GMOクリック証券CFDの米国VIXが最も手軽に売買できるでしょう。   VIXの先物指数になっており、実際のVIX指数とは数値が少し違いますが、日経平均と日経平均先物の数値の違いぐらいだと思っておいてください。   全く同じように連動しますので。   下記がご紹介のチャートです。   file2-1 1   CFDですので、ほぼ24時間取引できます。   取引できないのはNYクローズ~シドニーオープン時間ぐらいでしょうか。GMOクリック証券CFDの場合は、AM8時~AM6時15分の22時間強が取引時間になっている模様です。

世界の主要市場が空いていれば、いつでも取引可能ですね。

上記のチャートのように、リスクオフ局面で非常に大きく買われます。

現物の持ち株分をヘッジするのも良しですし、急落場面では非常に大きな利益を得やすい投資対象物ですので、年に数回しかチャンスがありませんが、S&Pが急落する局面には非常に大きな利益が生まれます。

レバレッジは10倍です。1ロットの証拠金3980円ですので(ドル円でいう1000通貨みたいなものです。)、1ドル上昇すると、1000円の利益になります。(1ドル=100円の場合。)

10ロット(1万通貨みたいなもの。)ですと、1ドル上昇ごとにおよそ1万円の利益ですので、非常にトリッキーです。

大相場を当てると、一晩で4~6ドル上昇することもザラですので、本当に株価急落場面には大きく収益を上げることができますので、ご紹介しておきます。

FXや株の信用取引している方なら簡単に扱えるはずです。

もちろん、CFDですから、VIXのショートもできますので。

■VIX指数にはレバレッジETFもある!

 ETFはどうなの?っという声もあるでしょう。悪くないと思います。

 東証にもVIX指数のETFが上場しています。ただ流動性が低いのと、値幅制限の影響でVIX指数と価格が乖離する可能性もあるので、東証のETFよりもCFDでトレードするほうが個人的にはおすすめです。

VIX指数とVIXレバレッジETFはおおよそ値幅が連動しますが、欲を言うと、ETFのほうがトリッキーに動きます。レバレッジが高いためです。

 ひろぴーがVIXトレードをする際はどちらかというと、このレバレッジETFを多用することが多いです。

GMOクリック証券CFDの場合、VIXレバ2倍ETFになります。これはかなり証拠金率も少なくすみ、そしてバカでかいリターンが狙えます。

レバレッジとボラが高いため、リスクももちろん高めです。ただ、本格的な急落相場で一直線に株価が急落している相場には本当にモッテコイです。

 このVIXレバ2倍ETFはCFDで米国VIXと同じく自由に売買できるようになっております。     IMG_2123     こちらは日足です。(iPhoneアプリから抜粋しております。)

基本的には、VIXのレバレッジETFは永遠に下落するものと思ってください。下落がある程度進みますと、株式分割のように現在の数値から5倍か10倍に分割されて仕切り直しになります。

その際にポジションを持っていたら、もちろん次の日から5倍の量に増えております。そこはご安心ください。株式分割と同じ現象ですね(笑)

っとはいえ、上記に添付したVIX指数チャートのおおよそ2倍、それ以上のプライスレベルで上下します。

よって、ボラティリティが2倍以上です。レバ2倍という名称がついているのはその理由です。

2016年の1月、VIX指数は30前後まで上昇しました。こちらのVIXレバ2倍ETFは高値62ドル前後で推移しました。

今年は2月から市場がだいぶ落ち着きを取り戻しましたので、このように大きく下落をしたのです。この場合はショートで参入すると大きく収益をあげることができたでしょう。

但し、このチャートからは、急に上昇の値動きを見せ始めております。

ちょっと面白くなってきたチャート形状です。
単純に、500ロット購入して、おおよそ証拠金が15万円~20万円ぐらいでした。(1ドル=105~110円換算)

収益的には、1ドル少々しますと、約6万円の利益です。

滅多に大きく上昇するような商品ではないので、上昇するときにだけ大チャンスが回ってくるのですが、当たればものすごく大きなリターンがあげられます。

もし、このVIXレバ2倍ETFが60ドルまで上昇したとしましょう。

現在12ドルですので、48ドル、上昇したことになります。ですので、500ロット購入していた場合、1ドルで6万円の利益ですので、6万円×48ドル=288万円の利益となります。

ちょっと夢が大きすぎますが、利益確定を我慢してここまで引っ張ることができればこれが実現するわけです。

まあ、リーマンショック級のクラッシュ相場がこないとありえませんので、大体の急落相場での上値の目処は現在のプライスから2倍程度と考えておきましょう(笑)

このチャートのプライスならば20~24ドルがせいぜい限界だと思われます。

大きなリスクオフ相場限定ですが、年に1~3回ぐらいはある程度のVIX急騰する場面もありますので、そのチャンス到来の時期にぜひロングを狙ってみてくださいね!

以上、今回はVIX指数取引方法及びVIX・ETF売買方法についてご紹介しました。ぜひご参考ください。

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